2013年4月24日水曜日

浴室入り口のビスの浮き:新築住宅診断(建売の診断)

サービス名称:新築一戸建て住宅診断(建売のホームインスペクション)
対象物件:新築木造住宅



上の写真は、ユニットバスの入り口部分で、ビスが浮いている様子です。これも指摘事項となりました。

なかには、「この程度の細かなことを、、、」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、浴室ですから水がかかる箇所であり、放置しておくと水の侵入経路となってしまい、水の侵入が長期にわたることで、内部の腐食が進んでいきます。

こういったことの積み重ねで住宅の劣化が進行し、腐食箇所や程度によっては建物の寿命を縮めることにもなりえます。また、腐食が進んでから気づいたときには、その腐食部分の改修・補修工事にかかるコストと手間も馬鹿になりません。

今回は新築時の住宅診断のご依頼でしたので、当然ながら新築業者さんに補修をして頂けば問題なく解決できることでした。

ちなみに、人が通る箇所ですので、足をすって軽い怪我をする可能性もある指摘箇所でした。新築の住宅診断内覧会立会い・同行サービスでは、実はこういった細かな指摘もしっかりさせて頂いております。

住宅診断で大事なのは、何も主要な構造部分だけではありません。細かな施工の品質が建物の寿命につながるので、細部もしっかりチェックしなければなりません。「たかがビスぐらい、、、」と考えないことですね。


2013年4月23日火曜日

床下の排水管の勾配不足:中古住宅診断(ホームインスペクション)

サービス名称:中古一戸建て住宅診断
対象物件:木造住宅



木造住宅の住宅診断(ホームインスペクション)で床下の調査を行った時の写真です。床下は、基礎コンクリートの状態、土台・大引き、金物、断熱材など重要なチェック項目が多数ありますが、配管も重要な項目の1つです。

排水管が床下に配管されているのですが、その勾配が適切でないとつまりが生じ、将来の水漏れの原因となることもあります。

写真の配管は固定する支持金物もないため、適切な勾配が確保されていません。

2013年4月22日月曜日

ダイライト(構造用の面材)の釘の抜け:建築中の住宅検査

サービス名称:住宅あんしん工程検査(建築中の検査)
物件:新築木造住宅


外壁のボードの検査では、釘のピッチや丁寧な施工であるかをチェックしていきます。しかし、なかには釘が完全に抜けてしまっていることもあります。写真はダイライト(構造用の面材の1つ)で釘が抜けている箇所があります。

下地ボードの釘のピッチの施工不良:建築中の住宅検査のところでも事例をあげていますが、釘の1つ1つを丁寧に検査していくことが重要だと言えます。

2013年4月16日火曜日

屋根裏で換気ダクトのはずれ:内覧会立会い・同行

サービス名称:内覧会立会い・同行(一戸建て)
対象物件:木造住宅



建物が完成し、引渡し前に行う買主の竣工検査(=内覧会)の際に確認された新築住宅での事例です。

24時間システム換気が施工されており、各居室の天井排気口から配管されたダクトが本体に集まっているところを屋根裏の点検口から見た写真です。

よく見ますと、左から2本目のダクトが外れています。

実は、意外とダクトがはずれている住宅は多いもので、アネストが行ってきた内覧会立会いや住宅検査などで何度も同じ事例が確認されています。

問題なかったものが、しばらくしてはずれてしまうケースもあるため、点検口からたまに確認することも必要です。

2013年4月15日月曜日

屋根裏の野地板の水染み(結露):中古住宅診断(ホームインスペクション)

サービス名称:中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)
対象物件:木造住宅


住宅診断で重要とされる屋根裏の調査で確認された野地板の水染みです。相当、広範囲に広がっておりますが、このケースでは雨漏りではなく、結露によるものだと推測されました。

このような症状を確認した場合には、その原因だけに意識がいきがちですが、被害範囲を確認することが非常に重要です。

購入前の住宅診断で確認された場合には、それ以上の再調査(詳細な調査)をするよりも購入を中止される方が多いですが、購入後やご自宅で確認された場合には被害範囲の確認を急ぎましょう。

2013年4月14日日曜日

下地ボードの釘のピッチの施工不良:建築中の住宅検査

サービス名称:住宅あんしん工程検査(建築中の検査)
物件:新築木造住宅


建築中の検査で指摘にあがることが多い項目の1つに下地ボードの釘があります。釘のピッチ(間隔)が規定通りになっていないことが多く、補修(通常は増し打ち)を求めることが多々あります。合板の釘ピッチは細かく確認する必要がある項目です。



2013年4月13日土曜日

陸屋根の防水層の劣化:中古住宅診断(ホームインスペクション)

サービス名称:中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)
対象物件:鉄骨造


中古住宅の診断(ホームインスペクション)では、新築時からの施工上の問題(欠陥・瑕疵)や著しい劣化具合について指摘します。

上記写真は陸屋根ですが、防水保護層の劣化が進んでおりますので、購入後には補修する必要性があることをアドバイスします。対応せずに放置していた場合には、雨漏りが生じてしまう恐れがあり、雨漏りは濡れた箇所などの腐食・劣化・カビにつながっていきます。

このように住宅のメンテナンスに関するアドバイスを受けられるのが、中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)のメリットの1つです。


2013年4月12日金曜日

玄関ポーチのタイルの浮き:内覧会立会い・同行

サービス名称:内覧会立会い・同行(一戸建て)
対象物件:木造2階建て


指摘事項としてあげる率が高いものの1つとして、玄関ポーチなどのタイルの浮きがあります。上記写真で青くマーキングされた箇所がそうなのですが、タイルの浮きは写真ではわかりません。


2枚目の写真は別の新築物件の診断の様子ですが、この写真のように打診棒などを使用してタイルの浮きがないか確認していきます。

浮いている箇所があれば、せっかくの新築住宅にも関わらず、早期にタイルが割れてしまう可能性があります。

内覧会立会い・同行サービスや住宅診断では、このように主要構造部の欠陥以外も指摘対象となります。


2013年4月11日木曜日

床下に残されたゴミ・残材:内覧会立会い・同行

サービス名:内覧会立会い・同行(一戸建て:施主検査)
対象物件:木造2階建て


住宅診断で指摘したりアドバイスしたりする項目は、施工上のミスや著しい劣化だけとは限りません。例えば、この事例では床下に残されている残材が指摘にあがっています。

床下の詳細調査(検査担当者が床下へ進入して這って移動し調査する)では、上記の写真のように工事の残材を見つけることがあります(この写真は新築住宅です)。

こういった工事の残材は点検口の周囲にはなく、床下の奥にあることも多いです。

普段、見えない箇所の残材なんて気にしない、、、と仰る方もいるかもしれませんが、放置しておきますとシロアリ被害の要因になる可能性があるので、床下は綺麗にしておかないといけません。

2013年4月10日水曜日

基礎コンクリートのかぶり厚の不足:建築中の住宅検査

サービス名称:住宅あんしん工程検査(建築中の検査)
物件:新築木造住宅


新築住宅の建築中の検査を行う住宅あんしん工程検査で見つかった施工上の問題点です。

写真中央にある小さなグレーの塊は通称、サイコロと呼ばれるもので、基礎コンクリートのかぶり厚(鉄筋からコンクリート端までの長さ)を確保するために必要な大事なものです。

写真は、基礎の底盤(底の部分)でコンクリートが土と接する部分ですので、このかぶり厚が60mm以上必要だとされています。

しかし、計測したところ40mmしか確保されていませんでした。これは基礎の配筋検査の際にわかったもので、コンクリート打設前にサイコロを縦方向に長い辺を向けることで対応可能です。

2013年4月9日火曜日

土台のアンカーボルトの緩み:リフォーム前の住宅診断(ホームインスペクション)

サービス名称 : リフォーム前の住宅診断(ホームインスペクション)
物件 : 木造2階建て(中古住宅)


リフォーム前をされる前に行う住宅診断(ホームインスペクション)で、床下の調査を行い、その際に見つかった不具合の事例です。

土台のアンカーボルトですが、しっかりと留められておらず緩んでおりました。このような箇所が見つかった場合には、他の箇所でも金物がしっかり留めらてていないことがあるため(同じ職人が施工しているため)、他の箇所も確認した方が良いです。

2013年4月8日月曜日

中古住宅の雨漏り:中古住宅診断(ホームインスペクション)

サービス名称 : 中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)
物件 : 木造2階建て(中古住宅)

中古住宅の診断の際に、屋根裏で確認された雨漏りです。


屋根の野地板に漏水の染みがはっきりと見えています。
築21年の木造住宅です。